20年程前、大学のゼミで「これからは情報と通信がアツい!」と騒いでいた就活に没頭する男子学生を、あまりピンと来ずにちょっと離れたところから見ていた司法試験受験組の私でしたが、3年間中国に住んでみて、また、最近の社会情勢を見て、ようやく「なるほど」と腑に落ちたような感じがしております。
さて、今日は中国での生活には欠かせない通信手段、WeChat(LINEと同じくメッセージアプリですが、決済手段としても広く使われており、日本のレジでもよく見るようになりました。日本でも携帯・パソコンでアプリをダウンロードできます)を使った、私が最も効果があった(ある)と思う中国語の勉強法についてです。
それは…
① 毎日携帯電話でWeChatを使い、中国語で日記やメッセージを書く。
② 自分宛に送信する。
③ 翻訳ボタンを押して自分の書いた文章の日本語訳をチェックする。
④ まともな日本語訳になるまで中国語を何度も送信→修正をし続ける。
⑤ (可能なら)中国人の先生、友達などに送ってみる(緊張感が違います)
以上です。
自分が今すぐ誰かに話したい内容を中国語だったらどう書くのか。書いてみて修正を重ね、きれいな日本語に翻訳されるとすごく達成感があります。それでも中国の方が見るともっとこうした方がよいといわれることは多々ありますが、言いたい内容はしっかり通じるようになりました。
日本人にとって中国語は語順や詞性(言葉の性格)の理解が難しいのですが、この訓練をすると語順がとても定着します。ちょっと語順や詞性がおかしいと日本語訳が必ず変になります。本当に賢い。私にとっては未だ24時間待機のマンツーマン家庭教師のような存在です。
語学の勉強は終わりがなく私が偉そうに言える話ではありませんが、「1,2,3」さえ通じなかったころを思うと(最初の頃は市場の買い物で金額が全く聞き取れず、質問してもわかってもらえず、財布をがばっと開けてお店の人にお札を抜いてもらっていました。おつりがあっていたのかはわかりません…。そのうち市場もすべてQRコードで決済するようになり、安心して買い物できるようになりました)、今は「奇跡的な状態(中国語の先生談)」ではあるので、ご参考になれば幸いです。中国に赴任や留学予定なのにまだ渡航できずに歯がゆく思われている方、いつかのために何か少しでも勉強しておきたい方、一度試してみてはいかがでしょうか。
*先週、次のコラムは勉強法!と予告していたのにセミナー案内ですみませんでした!今後は金曜日+αということでよろしくお願いします!